挫折や失敗も全部含めての私

我が家では保護猫を4匹飼っています。

3ヶ月前に新たにお迎えしたたっち(通称たまちゃん)は、我が家で唯一の人に懐かない猫なのですが、最近明け方に主に奥さんか僕の頭を思い切り猫パンチして起こしてくるのに頭を悩ませてました。

昨日は寝室に入ってこないようにリビングの引き戸にバリケードを設け軟禁する作戦を決行。

しかしながら深夜にバリケード突破され寝室に侵入され奥さんがパンチの餌食に…

これまでは僕も奥さんもそこで腹を立ててしまいがちでしたが、昨日奥さんが優しく「痛いから猫パンチしないでね」と声をかけてみたところ、不思議なことにそこから攻撃はなくなりました。

本当のことはわかりませんが、もしかしたら、飼い主がたまちゃんに感じてる怒りや嫌悪感を感じ取り、抗議の猫パンチだったのかもしれません。

今日からたまちゃんに優しい声掛けをすることを家族で決めました。猫パンチがなくなることを心の底から願いながら(切実)、まずは自分達ができることをしていこうと思います。

人は何でも二分割したくなる

さて、今日は挫折や失敗も全部含めての自分という話をします。

人はついつい、経験したことに善悪や白黒はっきりつけたがるものです。

「大学時代は楽しかった(つまらなかった)」
「あの仕事は向いていた(向いていなかった)」
「あのグループは居心地がよかった(居心地悪かった)」

のように。

このように善悪や白黒はっきりつける思考は、二分割思考と呼ばれます。

二分割思考をするのは人の脳が曖昧な状態を嫌うからです。

しかし、この二分割思考は自分の中に分断を作り、自分の本来の良さや資産となることを見失うことにも繋がりかねないので注意が必要です。

要するに非常に勿体ないということです。

二分割思考によって自分のかけがえのない資産を失う

人が経験したことは、本来良し悪しで二分割できるほど単純ではありません。

例えば僕は新卒で生命保険会社に入社したのですが、僕のキャリアの中では完全な黒歴史でありただの辛かった4年間という意味づけをしていました。

しかし、ただの辛かった4年間と決めつけるのは非常に乱暴かつもったいない意味づけです。

上司からのゴルフや飲み会の誘いは本当に嫌で全力で拒否していまし、保険のビジネスも全然興味がなく、出世を目指すことにも全然モチベーションがわかずほとんど不貞腐れてる毎日でしたが、新人セールスレディの方にわかりやすい講義をしたり、部署の後輩に仕事を教えたりする時間は、自然と楽しく前向きに向き合ってました。

どれだけ黒歴史と思う環境でも、何かしら無自覚に自分らしい、自分が好きだと思える行動を取ってることがあったりします。

逆に辛い環境にも関わらず自然と発揮されていた自分らしい行動こそ、かけがえのない自分の強みと言えるはずです。

また僕はこの4年間、毎日仕事や人生について悩みまくってました。

今振り返ると勤務後にカフェでやさぐれてたりパチンコに行ったりただ現実逃避していただけの廃人だったのですが、、

マクロ的に観たときに、ここまで仕事や人生の悩みが大きかったからこそ、そこを乗り越えてきた経験自体は他の人にとっての価値になりうるわけで、僕のコーチングのベースは完全に当時悩み、腐りまくっていた経験にあるといえます。

ここまで仕事に悩み、腐りまくった経験が、自分のかけがえのない資産ということになるわけです。

人は挫折や失敗を受容して統合することで進化できる

人は本当は自分を肯定したいと思っています。

過去の挫折や失敗をした自分を受け入れられない状態とは、過去の自分を許せていない状態とも言えます。

自己否定を内在した状態で、人が本来の自分に気づき、本来の能力を発揮するのは非常に困難ではないかと感じるのです。

反対に挫折や失敗を受容し、それも含めての自分だと心から思えることで、挫折や失敗から自分の強みや他者への価値の源泉に気づくことは非常に多いです。

人によっては挫折や失敗を振り返るのは辛いことかもしれません。中には思いだすだけで胸が苦しくなるような経験もあるでしょう。

無理する必要はないので、まずはハードルの低いことから始めれば大丈夫です。

ちょっと皆の前で恥をかいたことでも、ちょっと仕事で失敗したことでもいいので、その経験を受容してあげることから始めてみていただければ幸いです。

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