苦手な人にどう対処するか?

「あの人苦手だな…」と思った経験は、誰もが必ずあるのではないでしょうか。もし職場や学校など周りに苦手な人がいるとそれだけでストレスで、エネルギーがすり減りますよね。

今回は認知科学の知見も交えながら「苦手な人」への対処法についてお話したいと思います!

人は無意識に日々体験する出来事や出会う人に何らかの評価しています。そしてその評価基準は過去に経験したことで作られているのです。

仮に「苦手」と評価した人をAさんとしましょう。

Aさんを「苦手」だと評価したときには、過去の記憶のデータベースを参照して、過去関わって嫌な目にあった人と同じ特徴やパターンをAさんに見出していると考えてみてください。

・毎日怒られてうんざりだった最初の上司と高圧的な態度が似てる
・無理やり保険を売られそうになった営業マンと髪を掻き上げる仕草が似てる
・こっちは好きじゃないのに、しつこく関わってきた同級生と話し方や声が似てる

のような思考を無意識に繰り広げているイメージです。

これはある特定の似ている特徴や仕草から、かなり大雑把かつ乱暴に「苦手」というラベリングをしてるに過ぎないとも言えます。

認知バイアスの代表例として「一般化思考」というものがあります。

これは自分が経験したただ1つの出来事を、他のすべてにも当てはまる普遍の真実のように拡大して捉えてしまう思考のことです。

上記の例も、特定の特徴や仕草を一般化しAさんにも当てはめて「苦手である」というラベリングをしていると言えるでしょう。

「そうは言っても嫌なものは嫌だから」とAさんを永遠に「苦手な人」と認定するのか、「好き」とまで至らなくとも「苦手ではない」と認知できる可能性を目指すのかは、我々の意志次第だと思います。

人は想いと行動が不一致してるときに大きなストレスを感じるものです。苦手で本当は関わりたくないけど職場が一緒だから関わらないといけないという状況は、まさに想いと行動の不一致が生じる非常に辛い状態でしょう。

個人的にはそんな状態を続けるよりは、少しでも想いと行動とのGAPを埋められる可能性を追求したいと強く思います。

上記の一般化の構造を捉えた上で意識するべきは、ある特定の特徴が一致したとしても、過去に嫌な思いをした人とAさんは全く違う人間であるということです。この世に全く同じ人なんて間違いなく存在しえません。

仮に最初「苦手」だと思ってしまっても、ただ自分の無意識が過去の記憶から過剰な一般化をしてるに過ぎないと強く意識をし、Aさんのことを色々な角度から知ろうとすることが重要だと思います。この際に「好きになろう」「いいところを見つけよう」とハードルを上げる必要はありません。ただ1つの特徴を過去の記憶のデータベースと紐付けてラベリングすることを辞め、極力フラットにAさんを観察して関わるだけで大丈夫です。

もちろんどうしてもこの人は無理という場合もあるでしょうが、「苦手」という判断が一般化のラベリングに過ぎない以上、「苦手な人」が「苦手ではない人」や「悪くない人」に変わる可能性位はいくらでもあるはずです。

人は社会的な生き物であり現在もこれからも不特定多数の人との関わりを避けることはほぼ難しいでしょう。それならば、自分の極めて怪しい乱暴な判断で「苦手な人」を量産し続けていくのは、自分のためにも決して得策ではありません。

あらゆる「苦手な人」問題を解消する魔法ではないですが、ぜひ取り入れていただけたら幸いです!

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