人間関係に悩むならコレを辞めてください【2,000名以上の相談に乗ってたどり着いた結論】

どうも、脱力系プロコーチの菅原邦弥です。

昨日100年振りくらいに、TVドラマを観ました。長澤まさみが主演という理由だけで観た「エルピス」というドラマですが、これが面白すぎて早くも来週月曜日が待ち遠しいです。

さて、今日の本題ですが、人間関係の悩みに関するお話です。

人生の悩みの9割くらいは人間関係ではないかと思う位重要なテーマです。

これまで2,000名以上の方に1対1でコーチングやキャリアコンサルをしてきました。その中で仕事の上司や同僚やクライアントとの人間関係、プライベートの知人や家族との人間関係の悩みについて相談されることが多いですが、沢山のお悩みを聴く中で、ほぼすべての根源に◯◯があるということがわかったのでそれを紹介します。

結論としては、「絶対相手をわかった気になってはならない」ということです。

「ん?どういうこと?」

と思われる方もいると思いますので、その理由を説明していきます。

人間はシミュレーションする生き物です。何をするにしても先回りしてどんなことがあるかを自然と予測します。
このシミュレーション機能のお陰で、人類は色々なリスクをうまく回避することで生き延びることができたと言っても過言ではないので、この機能は非常に重要なわけですが、他者とのコミュニケーションをするときにおいては、このシミュレーション機能が悪さをするので注意が必要です。

他者とコミュニケーションをするとき、ほぼ間違いなく色々な想像をしていると思います。要は先回りして色々相手の気持ちやそこにどう対応するかを想定するわけです。

ここで大事なのな人間は決めつけたい生き物だということです。これは脳がわからない曖昧な状態を嫌うため、白黒はっきりつけたがるのです。

具体例を交えて説明します。

職場の上司がイライラしているように見えます。ここまでは感じたこととして良いわけですが、ここから負のサイクルが加速していきます。

「何か自分が悪いことしたかな。。?」と自分に原因があるかもしれないと思います。一度原因があるかもしれないと思うと、脳はその考えを決めつけたくなるので、「自分に原因があるかもしれない」という考えを裏付けるための情報をどんどん集めます。

「そういえば、今月目標達成できていない」
「先月の1on1で目標達成できない理由を深堀りされた」
「昨日目標が順調に達成できてるメンバーとは笑顔で話をしていた」
「自分はおそらく他のメンバーよりも信頼されていないし、嫌われてるかもしれない。イライラもきっと自分に対するイライラだ。」

のようなイメージで、どんどん妄想を膨らませていきます。完全に負の妄想のスパイラルです。

さらに「上司は自分を嫌っている」という妄想に対処すべく、色々なシミュレーションを繰り出します。

「先月の1on1では僕の言い分をあまり聞いてくれなかった」
「おそらく上司とはわかり合えないし、また来週の1on1でもしかしたら叱責されるかもしれない」
「上司がわかろうとしてくれないのだから、目標達成できていないんだ。」
「なんかムカついてきた。なるべく上司と会話するのは避けよう。次回の1on1も適当な理由をつけて都合が悪くなったことにしよう」
と、「イライラしてるように見えた」ということから最終的には「上司を避けて次回の1on1を取りやめる」という判断にまで妄想の中で勝手に進んでいってしまいました。

これは一例ですが、オンオフ問わずこういった先回りして悪い妄想を膨らましていき、人間関係の悩みを勝手に難しくしていくということを、人は無自覚にやってしまうのです。

シミュレーションするのは人間の本能的な部分もあるので、完全にやめることは難しいと思います。

何よりも大事なのはシミュレーションしたとしても、「本当のことは絶対わかりようがないし、自分はそう思ったが間違っている可能性が高い」ということを頭に刻んでおくことが重要です。

このような話をすると、「こんなことは難しすぎてできない」と感じる方もいるかもしれません。仰るとおり非常にこれは難しいことなので、おそらく完璧にできる人もそうそういません。いきなり完璧にできることを目指すのでなく、コツコツトレーニングを積み重ねていくイメージです。

最初は意識をしてやる必要がありますが、他者について先回りの妄想が始まったときに、「こう思ったけど、間違ってるかもしれない」と最後に頭の中で一言付け加えるだけで大丈夫です。

子供がダダをこねている→「私を困らせようとわざとやってるに違いない」→「そう思ったけど間違ってるかもしれない」

パートナーが最近そっけない→「こんなに自分は疲れて仕事や家事を頑張ってるのに、自分のことを見下してるのではないか」→「そう思ったけど、間違ってるかもしれない」

このことだけを意識付けできれば、大分思い込みに囚われ、無駄に悩み続けることは軽減されます。

これはさらに応用編ですが、先程の上司の例で例えると、「そう思ったけど、間違っているかもしれない」の後に。

「もしかしたら、上司は体調が悪くてイライラしてるのかもしれない」
「プライベートで何か悩みがあるのかもしれない」
「マネジャーの重圧があるのかもしれない。何か自分が少しでも役に立てることはないだろうか」

のように自分がした妄想とは、全然違う可能性を想定しておけると非常に良いですね。

自分の思考が間違っている可能性を常に想定でている状態なので、人間の性質である決めつけや思い込みの思考を相当うまく取り扱えているかなと思います。

人間関係の悩みを解消したいなら「絶対相手をわかった気になってはならない」

これを常に頭の念頭に置いて他者と関わっていきましょう。

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